原材料の中心であり、黒糖焼酎の命である「黒糖」は地元である奄美大島産に限定。
より高品質に、より個性ある焼酎を製造するとともに、品質の追及だけでなく、地域の基幹産業を活性化させる目的もあってのことだそうです。
現在、全ての製造で奄美産黒糖を100%使用しているのは、奄美大島酒造のみです。
奄美大島の基幹産業であるさとうきびの収穫量は、その年の台風や干ばつなど、気象条件に大きく左右される農作物です。このさとうきびの多くは奄美大島唯一の大型製糖工場であり、蔵元『奄美大島酒造』と同じ「マルエーグループ」のグループ会社である「富国製糖」で黒糖に加工されます。その為、毎年不安定な収穫量の中、安定的に黒糖を仕入れることができるのが強みとなっています。
黒糖焼酎専用に作られた奄美産黒糖は、旨みが凝縮され、甘い香りが広がる極上の黒糖に仕上がっています。
黒糖と同じようにこだわっているのは仕込みの“水”です。『奄美大島酒造』は昭和57年に奄美大島の中心地「名瀬」から現在の「龍郷町」に移転しました。その理由が、龍郷町に流れる川「じょうごの川」の水が奄美で最もおいしいと言われているからです。
地下120メートルから汲み上げた天然の地下水は、黒糖の味を最大限に引き出し、薫り高い黒糖焼酎に生まれ変わるのです。